小麦物語/ヒトツブコムギから現代小麦への変遷/99%の罹患者に自覚のないグルテン過敏症とは

調和セラピー光雨の「ゆうすけ」です。

自律神経調和のカギは、
自分を大好きになること。

この投稿が、
あなたがあなたを大好きになるための、
ヒントとなりますように。

発症していることを気づけない疾患

ご存じのとおり小麦は、
とてもメジャーな作物であり、

麦の穂が一面に広がる景色は、
個人的にも大好きですが、

特に日本人の身体は小麦との相性が悪く、
グルテン耐性のない日本人は、
8割を越える
といわれます。

小麦などに含まれるタンパク質グルテンの、
主成分グリアジンに身体が反応して、
不調を表す疾患がグルテン過敏症なのですが、

その最大の問題は、

いわゆる小麦アレルギーのような、
アナフィラキシー状態になるわけではないため、

グルテン過敏症である99%の人が、
自身が発症していることにさえ、
気づいていない
ということです。

週明けとなる12月4日のポッドキャストでは、
そんなグルテン過敏症について僕は語りますが、

  • 肌荒れがひどい
  • 便秘や下痢が頻繁(ひんぱん)
  • 疲れやすい
  • 精神状態が不安定
  • 関節が痛む

これらの症状の直接的な原因に心当たりがないのであれば、
ひとまず2週間のグルテンフリー生活に、
挑戦されることをおすすめします。

簡単にいえば、
毎日の食から小麦を排除する食養生が、
グルテンフリー生活なのですが、

実際には大麦やライ麦などにも、
グルテンは含まれており、

パンのもっちり感の正体こそグルテンですので、
市販のパンに使われる○○麦のたぐいは、
グルテンフリー生活では排除する必要があります。

あの健康的なイメージをほこる、
全粒粉でさえ同格(どうかく)です。

今日の投稿では、

このグルテンフリーという考え方が、
世界に広まったその背景について、
少々深掘りしてみます。

ベストセラー「小麦は食べるな!」

ベストセラーとなった「小麦は食べるな!」の、
著者ウィリアム・ディビス氏は現役の医師であり、

日々、患者と接する中で、
小麦が現代人の様々な生活習慣病の原因なのではと疑います。

そこで著者は2000人もの彼の患者に、
小麦抜きの食生活を実践してもらったところ、

高血圧、肥満、糖尿病、心臓疾患、内臓疾患、
脳疾患、喘息など、

現代人の殆どの生活習慣病に、
顕著(けんちょ)な効果がみられたというのです。

小麦はメジャーな作物でありながら、
この何世紀にもわたって、
その安全性を科学的に検証されたことはありませんでした。

あまりにもメジャーすぎるため、
食糧産業界におよぼす影響力の大きさから、
調査は意識的にさけられてきたのでしょう。

小麦にかぎらず、

穀物を精製すれば、
本来の滋養分が削り取られ、
その価値を失います。

ちなみに麦であれば、
精製して真っ白になったものより、
全粒粉と呼ばれる精製されていない麦こそ、
価値のある食べ物であると信じられています。

あえて全粒粉を問題視するなら、
残留農薬は別として、

モンサント社の遺伝子組み換えが行われた場合、
その危険性は計り知れませんが、

遺伝子組み換え大国のアメリカでさえ、
小麦に関しては遺伝子組み換えを禁じています。

つまり、

そうしたレベルではない問題が、
小麦にはかくされているのです。

小麦の歴史

遺伝子組み換えが原因ではないとしたら、

ウィリアムス・ディビス氏が、
小麦を食べるな!と主張する根拠(こんきょ)は何なのでしょう。

それは小麦が自然交配などによって、
本来のものとは、
まったく別の種になってしまったことに端を発します。

小麦は、

古代の原型であるヒトツブコムギが、
交配によってフタツブコムギになったとき、

本来の染色体の数が、
それまでの倍の28本になりました。

文献によれば古代エジプトで、
フタツブコムギは盛んに栽培されたようです。

その後も品種の操作は繰り返されられ、
今では小麦の品種は数千にもおよび、
品種が変わることで染色体数もさらに増え、

原型のヒトツブコムギと見かけはにていても、
まったく別の作物になってしまいました。

つまり、

モンサント社のような、
ケミカルな遺伝子組み換えをしていないくても、

現代の小麦と古代の小麦は、
遺伝子レベルで別の種になってしまったのです。

小麦の安全性をとなえる背景

しかし、

このような交配を繰り返されたのちも、
小麦に対する動物実験や人体への安全確認など、

試験されたことは、
いっさいありません。

小麦と小麦を掛け合わせた小麦なのだから、
身体に悪いはずがないだろうという論旨です。

またヒトツブコムギやフタツブコムギなどの古代小麦と、
現代の小麦で作ったパンは、
味も香りもことなるそうです。

古代小麦で作ったパンは、

ピーナッツバターのような香りがして、
できあがったパンのふくらみは小さく、

ずっしりと重く、
木の実のような味がして渋味がのこり、

食後の血糖値(けっとうち)の上昇は、
他の炭水化物と遜色(そんしょく)ありません。

ところが、

現代の小麦で作ったパンは、
血糖値を急激に上昇させます。

その排毒に3カ月をついやすという事実

小麦粉は水でこねるとベタベタしますよね。

手の中でこね続けたものを、
流水で洗い流すと、
透明な糊(のり)のようなものが残るのですが、

これが問題となるグルテンそのものであり、
小麦料理独特の粘り気をもたらす正体です。

このグルテンが、

腸壁(ちょうへき)や血管壁(けっかんへき)にはりついて、
正常な栄養の吸収や、
血液による栄養の循環(じゅんかん)をさまたげるため、

様々な生活習慣病の原因になっているはずだというのが、
ウィリアムス・ディビス氏の結論です。

おどろいたことに、

腸壁や血管壁にはりついたグルテンが、
完全になくなるるためには、

グルテン摂取をやめてから3カ月もかかるのだとか。

実際、アレルギーという反応は、
それが超微量であっても、
特定タンパクに過剰反応する身体の恒常性です。

小麦アレルギーという症状が存在する以上、
この穀物になんらかの問題があることは、

疑いようはないでしょう。

グルテンフリー生活のレベル

グルテンフリー生活には、
実際にはレベルがあって、
僕の場合は最も難易度の低いレベルを楽しんでいます。

楽しめるレベルからはじめることも、
継続させるこつではないでしょうか。

ですから僕は、

小麦を原材料に含む調味料、
たとえば、醤油や味噌などについては、
制限していません。

そもそも多くのレシピにおいて、
調味料の使用料は少ないですから、
目くじらを立てないことにしただけです。

それどころか、

ごくたまに乾麺を使って、
お気に入りの麺レシピを楽しむことさえあります。

制限をほどほどにすることで、

交感神経の無駄な高まりをおさえて、
自然治癒力を高めたい
からです。

パン屋ゴードン氏の葛藤

前述の著作「小麦は食べるな!」の中に、
おもしろい体験談がありました。

ゴードン氏はパン屋を営む男性でしたが、
ぽっこりとふくれたおなかに、
高血圧、糖尿病予備軍の諸症状に加え、

ついには抜け毛までが顕著になりました。

抜け毛のなかったころは、
彼は小麦抜きの生活に抵抗していましたが、

薄毛がひどくなって自信をなくし、
抗鬱剤(こううつざい)まで処方されるようになったため、

自分の店にパンやケーキを並べながら、
自身は小麦製品を毎日の食生活から排除したのです。

すると3週間ほどで、
はげた頭部が発毛をはじめ、
つづく2か月でどんどん髪が伸び、

体重は5.5キロ減り、
腹部は5センチ減り、

血糖値も正常になりました。

この結果にゴードン氏は、
複雑な表情でこたえたそうです。

グルテンフリーは、
はっきりいって面倒(めんどう)くさいけれど、
かつらを被(かぶ)るよりはましだ。

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この記事の書き手

ゆうすけ

調和セラピー光雨代表。自律神経専門セラピスト。国際特許技術を開発したロボットエンジニアだったが、右目の故障から37歳でリタイアし、不思議な縁に導かれて沖縄に辿り着く。移住後、自らのパニック障害克服を通じ、自然由来の代替セラピーを極めると決意。薬に一切頼らぬ、安全な7つの代替ナチュラルセラピーを統合させた、独自の「調和セラピー」を提供する。

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