この日の投稿⬇️で、
ウォーキングと認知機能についてお話ししました。
そこで今日は僕の大好きな、
文章を書くコトと脳の働きについてお話しします。
30代で目覚めたウォーキングとは異なり、
文章を書くコトは小学生時代から好きでした。
僕の母の家系は、
認知症になる確率が高いようで、
血を継いでいる自分としては、
認知症にだけは絶対になりたくない!と、
ずっと思っていました。
そして、ナチュロパスとして活躍していたころ、
脳に関するコトを色々と学び、
自分の好きな文章を書くコトが、
脳機能を維持できると知り、
いっそう好きになったのです。
文章を生み出す複雑なネットワーク
不思議な話しなのですが、
文章を書いているときは、
脳全体のかなり広い範囲が同時に活動しています。
だから「書くコトが好き」というヒトは、
脳の創造系ネットワークを、
よくつかっているのです。
アイデアを生む
まず、ぼんやりと考えているときに働く脳部位が、
デフォルトモード・ネットワーク(DMN)です。
それは、連想や記憶の呼び出し、
想像を担当する回路で、
こんな表現はどうだろう…
こんな体験を書こう…
猫がギターを弾いている場面てワクワクするなぁ…
…のような発想を生みだすのが、
このネットワークです。
言葉に変換する
思いついたイメージを言葉にするとき、
ブローカ野とウェルニッケ野がはたらきます。
文法を組み立て、
文章をつくるブローカ野と、
ことばの意味を理解し、
適切な単語を探し、
意味から言葉へ、
そして言葉から文章へと変換するのが、
ウェルニッケ野です。
文章を整える
書いている途中で、
この言い方は変かな…とか、
順番を変えてみよう…などと考えるとき、
前頭前野がはたらきます。
つまり判断し、構成し、
推敲する編集者的な役割です。
書く動作
ペンで書くとき、
また僕のようにキーボードを打つとき、
運動野と小脳が活躍します。
文章が生まれるときの特徴
僕の場合、
文章を書こうとすると、
イメージや映像が浮かびます。
そのため視覚系の脳部位が、
最初にはたらくコトになるのですが、
それが後頭葉と視覚野です。
ここは本来、目で見たものを処理する脳部位ですが、
想像のときにもかなり活発になります。
つまり脳の中では
見ていないのに「映画」が再生されるのです。
そして、この状態から海馬が関ります。
海馬は記憶や場面、空間を扱う脳部位で、
雨上がりの道とか、
草原のなかのベンチとか、
場面構成をつくります。
脳内シーンの作成をするワケです。
ここまで来ると、
前述のブローカ野がはたらき、
脳内の映像を、
描写し、比喩し、文章に変換します。
僕の場合、
こうした情景中心の発想を得意とするため、
映像型思考と呼ばれる脳内ネットワークが、
発達したようです。
カラーかモノトーンか
そして同じ映像型思考でも、
その映像がカラーかモノトーンかに別れます。
僕の場合は後者です。
さらにその映像が、
映画のように動くタイプと、
写真や静止画のようなカタチで見えるタイプがあり、
これも僕は後者です。
モノトーンで静止画の場合、
脳内のイメージは、
必ずしも現実と同じ精細さで再現されません。
視覚野と海馬が中心となってはたらき、
色よりもカタチや配置、構図を優先します。
そのため、
- 構図や空間をつかむ
- 情景描写が落ち着いた雰囲気になる
- 光の陰影がはっきりしている
- シーンの静けさを表現しやすい
…などの特徴があります。
一人称視点かカメラ視点か
また、その映像の見え方にも特徴があらわれます。
自分の目で見ている映像(一人称視点)なのか、
離れたところからみている映像(カメラ視点)なのかです。
僕の場合は後者です。
こうした外から見るカメラ視点の思考のヒトは、
自分が体験しているというより、
場面全体を想像しています。
このとき、視覚野が映像をイメージし、
海馬が場面を構成し、
頭頂葉が空間の位置配置をします。
文章力とは関係ない
文章を書くコトが好きだからといって、
文章力があるワケではありません。
ただ、こんな言葉があるコトも事実です。
好きこそモノの上手なれ
調べてみると、
これは単なる精神論ではなく、
現代の科学や心理学の視点からも、
かなり理にかなっているようです。
脳科学的なメリット
好きなことに取り組んでいるとき、
脳内ではドーパミンという、
快楽物質が分泌されるコトは有名ですよね。
これによって、
集中力や記憶力が高まり、
脳が活性化するため、
学習効率も高まります。
また、没頭状態(フロー)といって、
好きなことなら「努力している」という感覚なしに、
長時間集中できるため、
結果として圧倒的な練習量を、
積み重ねられるコトになります。
心理学的な内発的動機づけ
心理学の自己決定理論という分野では、
外部からの報酬(お金や名誉)よりも、
自身の興味や楽しさからくる内発的動機の方が、
パフォーマンスや創造性が高まることが示されています。
好きであれば、
失敗してもどうすればうまくいくかを、
自然と工夫するようになるため、
それが粘り強さとなって、
上達が早まります。
前述の言葉は、
江戸時代の歌舞伎などの古い教えに由来しており、
上達の秘訣は、
まず好きになることだ…という知恵として、
語り継がれました。
一方で、
下手の横好き(下手なのに熱心なコト)という言葉もあり、
好きなだけでは必ずしも、
プロ級になれるとは限りません。
ですが、
好きが成長のための、
最も強力なエンジンになるコトは、
どうやら間違いなさそうです。
そしてこれだけ脳が活躍するのですから、
文章を書くコトによって、
認知機能の低下が抑止されることも、
充分に期待できそうです😊



