ひかりあめの暢弘です。
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僕の近しい人、数人には話したことですが、
とにかく僕は、注射が嫌いです。
注射が好き!なんて人はいないでしょうが、
僕のように身体中が硬直したり、
気を失いかける人は、少ないのではないでしょうか。
注射が嫌いだからといって、
生活に大きな支障はありませんが、
当然ながら、血液検査や献血は、
極力避けるしかありません。
注射というより、注射針が怖いのです。
家事は何でもする女子力の高い僕ですが、
唯一、裁縫だけは出来ません。
縫い針に触ることが怖いからです。
同じ理由から画鋲も苦手ではありますが、
注射針と比較すれば可愛いものです。
針の中央に穴の開いた、
あの形が受け容れられないのでしょう。
これは、幼児時代に体験した、
アレルゲン検査のトラウマだと理解しています。
僕はアレルギー性小児喘息を患っていましたが、
半世紀昔のアレルゲンを特定するための検査は、
沢山のアレルゲン物質を、
注射して確かめる原始的なやりかたでした。
最近のアレルゲン検査方法は、
かなりシンプルになったようですが、
おそらく僕と同じスタイルの検査を受けた子供たちの多くが、
注射に対する恐怖心を抱いているはずです。
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その日、病院の処置室で待機していた僕の前に、
運ばれてきた大きめのステンレス皿の上には、
山盛の注射器が載せられていました。
しかも、2皿ありました。
一体何が始まるのかわからないまま、
僕の右腕は、その多量の注射を打たれるはめになったのです。
一皿の注射が終ると、今度は左腕に交替し、
残りの一盛の注射が打たれました。
もちろん、泣きました。
大泣きです。
そして、抵抗すればするほど、
痛みは増しました。
緊張して交感神経が優位になれば、
痛みは増すに決まっています。
全ての注射を終えた頃には、
全体力を失っていました。
僕がその検査をした小児喘息専門の病院は、
東京の浅草橋にあって、
当時住んでいた埼玉の片田舎から、
何時間もかけてたどりついた場所で、
ヘドロ臭の酷い隅田川の畔にありました。
検査を終え、ぐったり落ち込んだ自分の気分と、
隅田川のヘドロの異臭が、
ぴったりだったことを覚えています。
電車やバスを乗り継いだ数時間の帰路の間中、
僕の両手は痺れ続けていました。
そして、その後もトラウマとなって、
僕の心の底に、こびり付くことになってしまい、
スターオブベツレヘムを飲めば、
一時的に消えはするのですが、
また、何かの拍子に思い出して、
身体が凍りつく経験を繰り返したのです。
ですが、今回もこうして、
投稿のために当時を思い出しましたが、
以前ほど辛い気持ちは蘇りませんでした。
フラワーレメディが効いたのか、
時を重ねて忘れただけなのか、
その理由は不明ですが、
僕にとってはありがたい反応です(笑)
半世紀を費やした好転反応なのでしょうか。