沖縄在住の光雨ゆうすけです😊
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調合されたエッセンスを「保存する」発想のはじまり
12の基本タイプに加え、心の癖を改善させる、
7種の新しいレメディを完成させたエドワード・バッチは、
フラワーレメディ利用者のための冊子も、
3度刷新する必要があったようです。
レメディを服用するには
コップ一杯の水を用意し、
その中に、薬局で入手した小瓶から、
必要なハーブを3から4滴加え、
良く掻き回してください。
古くなったら捨て、
また新たに作り直してください。
しばらくの間、保存させたい場合は、
ティースプーン2杯の
ブランデーを加えてください。
読んでみるとわかりますが、今回の説明の中には、
調合ボトルのための薬剤瓶の記述はありません。
日本語訳だけを読むと、
コップでの服用をすすめているようにも見えますが、
原文を併読すると、
「コップを使う」というよりは、
調合用のサイズとして
a cupful を明示しているのがわかります。
であるとすれば、
このサイズは8オンスにあたり、
それは、初期の冊子で説明した内容と同じ量です。
また、この冊子におけるこれらの記述の後には、
一回の服用に関して a teaspoonful という単語を
見つけることができます。
調合サイズの8オンスに対して、
一回の服用が a teaspoonful の意味する1/6オンスなら、
全量は約2週間分のエッセンスという計算になります。
この点も、初期の冊子と同じですが、
最初の版では調合ボトルという発想はありませんでしたから、
同じ意味合いであるとはいえません。
また、第2版までは書かれていなかった、
保存のための記述がついに登場しましたが、
全量に対するブランデーの添加量が少ないのは、
緯度の高い英国ならではといえるでしょう。
僕の住む沖縄では、
こんな微量のブランデーでは、
エッセンスはすぐに腐敗してしまいます。
第3版だけにみられたエドワード・バッチの医師としての葛藤
また、この第3版における処方説明の中では、
子供の場合、成人の場合のような、
使用制限とも読み取れる、
そんな表記が別に書かれています。
子供の場合、服用には卵さじ一杯分、
成人の場合は茶さじ一杯分を、
一回の服用分として処方してください。
まるで、一般の薬剤と同じように、
大人と子供で、一回量の指示が異なっていますね。
ちなみに「卵さじ」とは、
ゆで卵を食べるのに便利な、
柄が短く、先端の少し尖った形をした、
茶さじより小柄なスプーンです。
ですがこの表記は、この第3版のみの特徴であり、
最終版では見当たりません。
さらには、重症の場合、慢性的問題の場合、
また、意識を失っている場合などについても
具体的な処方例が示されており、
臨床数の増加とともに、エドワード・バッチ自身も
試行錯誤していたことがわかります。
極めて絶望的な場合には、
15分ごとに処方をすると良いでしょう。
重症の場合は1時間ごと、
長く患っている病気については、
1日中、2~3時間ごとに処方してください。
いずれも、興味深い表記ばかりです。
セカンド・ナインティーンの発見にいたる前の、
いわば、全レメディ開発の丁度折り返し地点にいた彼の、
興奮を感じるのは僕だけでしょうか。
レメディのフルセット完成を阻むもの
この冊子の出版された翌年は、
彼にとって最も過酷な一年となりました。
彼の作り出した
新しいナチュラルセラピーのアウトラインが、
明確になればなるほど、
英国医師会との衝突も激しくなり、
さらには、自らの健康状態の悪化についても察していた彼は、
最後のシリーズの完成に費やせる時間が、
殆ど残っていないことを知っていたからです。
第5話/最終話へと続く…。