20年も前のお話しです。
当時、ミュージシャンだった僕は、ふたつの楽曲を正式に発表しています。
とくに2曲目の「ふたり/2004年作」は、ヘリオス酒造のCMソングとして、2004年の春から4年半にわたり、沖縄のお茶の間に流れた思い出深い曲です。
ですが僕自身は、1曲目の「銀の月/2002年作」が断然好きで、ときどき音源を流しながら、自分と一緒にハーモニーを楽しむこともあります。
そして気がつけば、涙いっぱいで唄っていることもあるのですが、その涙の意味は自分にもわかりません。
北部のレンタルスタジオを数日借りてレコーディングに明け暮れ、海沿いのスタジオでしたので、行き詰まると小さな魚港に足を運んで、ひとやすみしました。
その数日間は、不思議なくらい晴天でした。
そんな記憶が、一曲目の背景に染み込んでいるのですから、きっと「銀の月」は大切な子供のような存在なのでしょう。
お気に入りの自身の楽曲があるというだけでも、僕は幸せ者です。


