お腹の虫の正体/空腹がきっかけとなって活躍するホルモンたちと延命遺伝子による若返りと健康増進の仕組み

調和セラピー光雨の「ゆうすけ」です。

自律神経調和のカギは、
自分を大好きになること。

この投稿が、
あなたがあなたを大好きになるための、
ヒントとなりますように。

哺乳類の小腸の入り口にあるセンサー

突然ですが、あなたは、
お腹の虫の正体をご存じでしょうか。

あらゆる哺乳類の小腸の入り口には、
食べ物を待ち構えているセンサーがあります。

断食などで、
いつまで経っても食べ物を検出できないと、
あせった小腸はモチリンという消化ホルモンを分泌します。

このホルモンは胃を小刻みに収縮させる働きがあって、
胃に残っているかもしれない食べ物を、
小腸に搬送(はんそう)させようとするのです。

このときの音をたとえて、
お腹の虫が鳴いている…と呼ぶんですね。

そしてモチリンで胃を絞りだしても、
何も食べ物が流れてこないと、
人体は次の作戦を開始します。

空腹に気付いた胃は、
グレリンというホルモンを胃粘膜から分泌させ、

脳下垂体を刺激して、
食欲をださせるのです。

通常はお腹の虫が鳴いた時点で、
何らかの食べ物に手を出す場合が多いですから、

グレリンは登場せずじまいになりがちなのですが、
特筆すべきことが、
このあとに隠されています。

それは、

刺激された脳下垂体は、
成長ホルモンを分泌する
という事実です。

成長ホルモンは、
またの名を、
若返りホルモンとも呼ばれており、

お腹の虫が鳴いても食事をせずにいれば、
若返り効果が楽しめるというわけです。

そして、この若返りホルモンが、
ある遺伝子のスイッチを入れます。

それは、最近よく耳にするようになった、
延命遺伝子ことサーチュイン遺伝子です。

単細胞生物をはじめとした、
あらゆる動物において、
食事の量を半分にしたら、
1.5倍長生きしたという実験があり、

この遺伝子を活性化させる条件が、
(う)えと寒さなのです。

サーチュイン遺伝子は、
これらの条件が揃うと、
身体中の遺伝子をスキャンして、
傷付いている遺伝子の修復を開始します。

ですから、

空腹をしっかり体感することは、
老化を食い止め、
細胞再生に有用だというわけです。

…と、ここまででも、
かなりの恩恵なのですが、

体内では、
さらなるドラマが繰り広げられます。

空腹のラストステージで起こる素敵な奇蹟

延命遺伝子が活躍する状態になっても、
なお空腹の状態が続くと、

身体は栄養を求めて、
内臓脂肪を分解しはじめます。

これは、特筆すべき恩恵といってよいでしょう。

どんなにハードな運動をしても、
内臓脂肪は燃焼することは、まずありません。

実際、運動で燃焼するものは、
筋肉内のグリコーゲンという糖で、
運動後の低血糖状態で食欲がますのはそのためです。

ですから減食せずに運動をすると、
かえって食べてしまうことになり、

内臓脂肪のふえつづける悪循環にもなりかねません。

それではなぜ減食しただけで、
そのようなことが起こるのでしょう。

冬眠と勘違いして起こる内臓脂肪の分解

減食によって空腹が必要以上に続くと、
身体は非常事態と認識し、

その状態を哺乳動物の冬眠モードと勘違いをし、
内臓脂肪の分解をはじめる
のです。

実は、

哺乳類の若いメスには、
内臓脂肪はつきません。

それは妊娠によって、
体温の高い赤ちゃんを胎内に宿すことで、
自身の体温調整が可能だからです。

オスにはそのシステムがありませんので、
内臓脂肪をためこんで、
寒さにたえようとします。

人間の男性も若いうち(場合によっては子供のころ)から、
メタボになりやすいのはそのためです。

また閉経後のメスは、
その保温機能を使えなくなるため、
内臓脂肪をためこみはじめます。

ですから食事によって蓄積された内臓脂肪は、
こうした流れで分解することしかできなくなるのです。

冬眠しない人間にも起こる哺乳類独特のホルモン分泌

さて、

冬眠モードと勘違いした身体からは、
脂肪細胞からアディポネクチンというホルモンが分泌されます。

通常、脂肪を燃焼させると、
燃焼によって発生したススが、
血管の内皮細胞を傷付けるため、
そのままでは動脈硬化を引き起こしますが、

アディポネクチンが活性化すると、
体中の血管を掃除してくれることがわかっています。

さらに空腹は、
血中のコレステロールを減少させます。

もともとコレステロールとは性ホルモンの原料で、
アンドロゲンという男性ホルモンの量をふやします。

アンドロゲン自体は、
ストレスを感じると分泌されるので、

血中のコレステロールが減れば、
ストレスがかかってもアンドロゲンをつくりにくくなります。

ですが日頃から空腹を感じていないと、
アンドロゲンが出放題になるため、

それは皮脂をふやす働きもあるため、
ニキビ、ワギガ、フケ、脱毛などの原因となります。

プラセンタ注射より効果的な減食のチカラ

このように、

空腹を感じれば成長ホルモンがでて、
色々な問題を解決してくれるわけです。

減食によって若返るという仕組みは、
太古から継承された、
身体の知恵だったんですね。

高いお金を払って、
プラセンタを注射するより、

こうした空腹健康法の方が、
相当エコだと僕は思います。

ちなみに、

成長ホルモンは、
種を存続させるチカラも備えていますので、
不妊に悩む方にも恩恵
があり、

また脳を活性化させるチカラともなうため、
認知症の改善例もたくさんある
ようです。

世界は、
特に先進国では、

飽食(ほうしょく)になったことで、
色々な問題を自分からつくりだしてしまったんですね。

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この記事の書き手

ゆうすけ

調和セラピー光雨代表。自律神経専門セラピスト。国際特許技術を開発したロボットエンジニアだったが、右目の故障から37歳でリタイアし、不思議な縁に導かれて沖縄に辿り着く。移住後、自らのパニック障害克服を通じ、自然由来の代替セラピーを極めると決意。薬に一切頼らぬ、安全な7つの代替ナチュラルセラピーを統合させた、独自の「調和セラピー」を提供する。

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