親と子/家庭内における暗黙の主観の存在が親子の距離感を遠ざけ関係性を希薄にする

親と子

ひかりあめの暢弘です。
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若年性糖尿病の子供たちとその親たちの葛藤


レイチェル・ナオミ・リーメン医師の遺した、
素晴らしい記録があります。

彼女は若いころ、若年性糖尿病を患う、
6人のティーン・エイジャの経過を見守る立場でした。

彼らは、子供でありながらも、

自分で責任を持って食事療法を守り、
インスリン注射も打っていました。

ところが、不安定な青年期に入ると、

彼らは一応に、自分が友達と違うことに
耐えられなくなり、

糖尿病が重い足枷(あしかせ)となったのです。

子供たちは、注射を打つことを拒否し、
友人たちと同じものを食べ、

昏睡状態になったり、ショック状態を起こして、
度々、救急救命室に運ばれるようになりました。

子供たちにとっては、
恐ろしく、苛立たしく、危険なことであり、

彼らの両親や小児科スタッフにとっても、
消耗させられる事態となってしまったのです。

親子の「距離」に不調和を感じたリーメン医師は、
その6組の親子を故意に切り離し、

3人の子供に、別の3人の親を組み合わせた、
二つのグループを作って、

各グループごとに、
週一回のミーティングを行わせてみたところ、

この話し合いは大きな成果を挙げたのです。

実の親子でないからこそ生まれた信頼感


実の親には話せなかった子供が、
自分の望むことを、はっきりと他の親に説明し、

実の子供の言葉を聴いてやれなかった親は、
よその子供の言葉を、しっかりと聴くことができました。

そして、実の親のいうことに耳を貸さなかった子供も、

別の子供の親のいうことには、
素直に耳を傾けられたのです。

はじめて、自分の気持ちを、
判ってもらえたと感じたことで、

親も子供も、安心して泣くことができました。

こうして、他の人が自分を大切に思い、
慰めとなっていることに、彼らは気付いたのです。

年齢に関係無く、親も子供も、
進んで互いを思いやり、

支えになりたいといい出し、行動に変化が現れました。

その結果、実の親子が、
新しい遣り方で互いに話しをし、

相手の話しを聴き始めたのです。

そしてもちろん、子供たちが救急救命室に運ばれることは、
その後、全くなくなりました。

親と子の問題であったからこそ、
親と子の関係性が解決の鍵となった好例ですが、

それ以上に、主観との距離感について、
このケースは大切なことを教えてくれています。

糖尿病に苦しむわが子に対して、
その親御さんが主観を手放すことは困難です。

同時に主観は視野を狭くし、
自分の納得のいかない情報に対して、
耳を塞(ふさ)ぐ傾向さえあります。

よその子供だったからこそ、
別の子供の親は、

丁度よい主観との距離感を、
つかむことができたのではないでしょうか。


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この記事の書き手

齋藤 暢弘(さいとう のぶひろ)
調和療法のひかりあめ代表。自律神経専門ナチュロパス。国際特許技術を開発したロボットエンジニアだったが、不思議な縁に導かれ沖縄に辿り着く。移住後、自らのパニック障害克服を通じ、自然療法を極めると決意。薬に一切頼らぬ、安全な七つの代替自然療法を融合させた独自の調和療法で、完治と快癒を常に目指す風変わりな治療家。※もっと詳しく

齋藤暢弘

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