妖精に会いたい/異次元異空間の存在が3次元時空にあらわれる条件とは

妖精に会いたい

調和セラピー光雨の「ゆうすけ」です。

自律神経調和のカギは、
自分を大好きになること。

この投稿が、
あなたがあなたを大好きになるための、
ヒントとなりますように。

調和カウンセリングを受診された、
当時小学1年生だった女の子の主訴が表題の件でした。

その子は、数週間後に引越しが迫っており、
転居に向けた具体的な不安を、
聞き取っていた中での彼女の答えがこれでした。

彼女にとって人生初の転校ですから、
不安も楽しみも交叉した、
複雑な心境は察することができます。

ところが、そんな彼女が
今、一番知りたいことは、

どうして自分は、
妖精を見ることができないのか
という疑問でした。

雑木林で出会った少年と栗色のたてがみの馬

僕は、小学2年生のときに、
不思議な体験をしています。

学校帰りに、通学路脇の深い雑木林の中で、
大きな瞳の印象的な、
小柄な少年に出会いました。

当時の友達だったT君に似ていたので、
彼の弟だと勝手に思い込み、
僕は彼と一緒に遊び始めたのです。

彼はランニングを着て、肌は良く焼け、
細い手足と小柄な身体が
ミスマッチな可愛さを醸し出していました。

そして無口で、何もしゃべりませんでしたが、
僕も無口な子でしたので、
何も気になりませんでした。

遊んでいる中で僕はなぜか、
「馬に乗りたいなあ」と口走りました。

確かに馬は好きでしたが、乗ったことはおろか、
それまで見たこともなかったのに、

心の奥に仕舞い込んでいた何かを、
彼に見せたくなったようなのです。

すると無口だった彼が、
はじめて口を開きました。

いいよ、乗ろう。

次の瞬間、僕たちは歩く馬の上にいました。

目線が急に高くなり、
目の前に栗色の鬣(たてがみ)が現れたのです。

それが子馬ではなく、立派な成馬だとわかったのは、

大きさもさることながら、
ゴツゴツした頼もしい背骨の感触が、
まさに大人の雰囲気だったからです。

その馬は、複雑に入り組んだ木立の間を、
器用に潜り抜けながら、
雑木林の最も深い部分まで僕たちを連れて行きました。

雲の上にいるような幸せな時間が過ぎ、
気が付くと、雑木林を抜けた先の草むらで、
うつ伏せになって僕は眠っていました。

馬も、T君の弟も、見当たりませんでした。

見ず知らずの少年と、
馬に乗って遊んだこの記憶は、

少し大人になってから、
不思議なことだらけだったと気付きましたが、

そのまま僕の中で、
30年間、大切に仕舞い込むことになりました。

40歳の時、僕は沖縄に移住し、
牧志公設市場近くの居酒屋のお手伝いを始めたのですが、
そこの店主のオバアにこのことを話すと、

彼女は僕に「それはブナガヤだ」と教えてくれました。

彼女のご主人は既に他界されていましたが、
山原(やんばる)の喜如嘉(きじょか)では有名な、
ブナガヤの専門家だったそうです。

ブナガヤは、ガジュマルの木の精霊と言われていますが、
僕が幼少期を過ごした埼玉の田舎町にも、
当時は同じ仲間が暮らしていたようです。

その後、ブナガヤに関する本を何冊か読みましたが、

T君の弟に見えたその少年が、
雑木林の精霊だったとすれば、
僕の記憶は矛盾しません。

土地開発や区画整理が進み、
その精霊と出会った雑木林は、
今はショッピングセンターになっています。

近い将来、自分の雑木林が
無くなることを知っていた彼は、
気の合う仲間と遊びたかったのでしょうか。

精霊たちがその姿を見せるとき

どうして自分は、妖精を見ることができないのか。

この疑問を、引越し直前の女の子に投げかけられたとき、
僕は自分のこの体験が一瞬にして蘇りました。

そして淀みなく、
答えが口から出て来ました。

妖精は必ずいるんだけど、
いつも目に見える存在ではなくて、

聞こえるだけの存在だったり、
香りだけの存在だったり、
手に触れて感じることだけのできる存在だったりと、
色々な方法で君の前に現れるんだ。

だから、いつも五感を澄まして、
植物や動物と接してごらん。

自分を受け容れてもらえることが、
大切にしてもらえることがわかると、
妖精たちは必ず挨拶に来るよ。

それはまるで、大人になったT君の弟が、
僕の身体を使って、
女の子にアドバイスしたようでした。

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この記事の書き手

ゆうすけ

調和セラピー光雨代表。自律神経専門セラピスト。国際特許技術を開発したロボットエンジニアだったが、右目の故障から37歳でリタイアし、不思議な縁に導かれて沖縄に辿り着く。移住後、自らのパニック障害克服を通じ、自然由来の代替セラピーを極めると決意。薬に一切頼らぬ、安全な7つの代替ナチュラルセラピーを統合させた、独自の「調和セラピー」を提供する。

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