リンパを知る②/身体における系の左右と深さの示すヒトの小宇宙

リンパを知る② オステオパシィ

調和セラピー光雨のゆうすけです。

自律神経調和のカギは、
自分を大好きになること。

この投稿が、
あなたがあなたを大好きになるための、
ヒントとなりますように。

前回から、リンパのお話しをしています。

リンパ系は、血液と異なり、
「往路」の存在しない「帰路」だけのシステムで、

その流れの中で、体内の異物、ばい菌、老廃物を、
除去してくれる点をご説明しました。

今日は、そんなリンパ系の、

実際の流れ方について、
もう少し詳しくお話ししたいと思います。

まずリンパ系が、どのように
張り巡らされているかを知る必要があるのですが、

その最大の特徴は、
左右対称ではないことです。

いわゆる、アシンメトリーなデザインなんです。

そしてさらにリンパには、
浅いリンパと深いリンパが存在します。

今日はこの2点を、掘り下げてみます。

アシンメトリーなヒトのリンパ系

ヒトの全身のリンパの流れは、
左と右とで異なる経路を有します。

最も特徴的なのは、下肢、つまり腰から下の全ては、
左リンパ系に属するということです。

身体の左側は、下半身の浅いリンパから、
腹部の深いリンパへと向かい、

そこから胸管を通って、左上半身の浅いリンパに合流し、
左鎖骨下にある、左の静脈角へと流れます。

胸管とは、別名「左リンパ本幹」ともいいます。

一方、身体の右側は、右上半身の浅いリンパが、
右リンパ本幹に集まり、

右鎖骨下にある、右の静脈角へと流れます。

上記の説明で、お判りと思いますが、
下半身全域を担当する左側のリンパは、
右側リンパより分布域が、かなり広いのです。

左側リンパ系の担当する下肢のリンパ管は、
足の付け根となる鼠蹊部に集まり、

この鼠蹊部のリンパと、骨盤からのリンパが集まって、
腰リンパ本幹となります。

ここに、腸からのリンパを集めた、
腸リンパ本幹が合流しますが、

その際、小腸から吸収された脂肪が
腸リンパ本幹で運ばれて合流するので、

ここでのリンパ液は白濁しています。

この合流点を乳び槽といい、
腰椎3番の近傍にあるため、

オステオパシィで脊椎を弛緩することで、
深いリンパであるにも関わらず、
その流れが活性化されることになります。

浅いリンパと深いリンパ

また、浅いリンパは、
皮膚の直下、静脈の近くを流れています。

足先や指先などでは、複数の毛細リンパが、
皮膚のすぐ下を流れており、

そうした毛細リンパが合流を繰り返すことで、
太いリンパ管へとなって行きます。

そのため、マッサージなどでリンパの流れを改善させることで、
浮腫みや筋肉疲労、コリやハリが緩和される他に、
リンパの代謝が良くなります。

リンパ管は上述の通り、皮膚の直下にありますので、
マッサージでは優しい圧を加える程度にしましょう。

掌の柔らかい部分、または指の腹を使って、
ゆっくりと、さするくらいが丁度よいでしょう。

一方、深いリンパは、身体の深部を流れます。

血管に沿って流れ、
内臓に絡みつくように張り巡らされています。

ここにも刺激を与えることで、リンパの流れは良くなり、
その結果、内臓の働きまでよくなります。

マッサージで、深いリンパまで刺激を与える場合は、
ほどよい圧力を両手で全体にかけるようにしますが、

オステオパシィでは、脊椎を弛緩することで、
その脊椎の担当する神経系、臓器に刺激が加わり、
リンパの流れにまで影響を及ぼします。

ところで、

これらリンパ系の左右と深さに関する特徴は、
中央にあらねばならない脊椎と、
その近くにありたい心臓との位置関係から、

宇宙の考案した苦肉の策だったのでしょうか。

おそらく、そんな政治的な問題ではなく、
その方が効率的だったからです。笑

それが何にせよ、

何かの流れの作り出すエネルギーは、
渦をなすことで宇宙のフリーエネルギーと共鳴します。

「空(くう)」と呼ばれるものです。

リンパ系の、その流れはゆっくりですが、

その人の骨格や筋肉の状態、
そして自律神経の状態が、

覚醒中であっても、そして睡眠中であっても、

それらのシチュエーションに相応しい、
エネルギーの渦をなして「空(くう)」と反応し、

宇宙におけるGPSのように働いて、
その人の「今」を、
適切なかたちで演出しているのではないでしょうか。

そうなると、最後のなぞは、
リンパ液の流れる力や速さです。

次回、リンパの最終回では、
その点を深堀りします。

光雨とLINE@で繋がりましょう

光雨の調和セラピー各セッションへのご予約やお問合せを、年中無休にて承ることに加え、セッションご利用後の一カ月間の無料フォローも、こちらからおこなって(最長2営業日以内)おります。ぜひ、お気軽にご登録ください。※もっと詳しく

この記事の書き手

ゆうすけ

自律神経の調和と自己肯定感アップを、全力でサポートするナチュロパス(ナチュラルセラピーの専門家)。シンガーソングライタ、エッセイストとしても活動。世界特許の安全装置を開発したロボットエンジニアだったが、右目の故障から37歳でリタイアし、41歳の冬に沖縄へと移住。自らのパニック障害克服を通じて自然由来の代替セラピーを極めると決意し、その先進国イギリスとオーストラリアへの3回の留学を含む、多岐に渡る学びと臨床から生まれた心身に優しい独自の「調和セラピー」によって、利用者の自律神経系諸問題を根底から解決し、自己肯定感を最大限まで高めることをミッションとする。2009年の初著出版後、エコロジカルな生活に目覚め、ヴィーガン(純菜食者)となる。東京都出身。料理と掃除、猫とのひとときを愛する、典型的な乙女座気質。

ゆうすけをフォローする