沖縄の夕暮れ、昼と夜の境界線に訪れるブルーアワー。
誰かがそう呼ぶ、その美しい数分間のために、僕は愛猫のナナコと一緒にそっとたたずむのが好きです。
ナナコは5年前、近くの銀行に駐車していた現金輸送車の下で震えていた子猫でした。
真っ白な毛並みなのですが、なぜか額に薄茶色の小さなまだらがひとつだけある、愛嬌たっぷりの相棒です。
茜色から深い青へと移り変わる空をじっと眺めていると、交感神経が静かに落ちつくのを感じます。
そして、空がもっとも深い青に染まった瞬間、あえて目を閉じます。
すると、まぶたの裏に残像が広がり、そばにいるナナコの規則正しい呼吸音が立体的に立ち上がるんです。
まさに、生きてる…という感じ。
ただ空を眺め、そして目を閉じる。
それだけで僕たちはいつでも、かけがえのない静寂を楽しめるのでした😊


