ドラマや映画で、登場人物がノートパソコンを閉じるシーンて、多いですよね。
どういうワケか、そんなシーンでは、ノートパソコンを乱暴に閉じるコトがほとんど。
そしてその人物も、スゴイ形相をしていたりします。
ノートパソコンは、その携帯性を意識したコンセプトのせいで、システムとしての仕様もギリギリです。
限られたスペックの範囲で、なるべく高速なCPUを搭載し、多くのメモリを実装しているにも関わらず、半導体の熱を冷やす仕組みさえもちません。
いいかえるなら、いつ壊れても不思議ではない弱弱しい身体に、重いな負担のかかった状態なんです。
そんな華奢(きゃしゃ)な彼らを、シャットダウンもせずにバン!と乱暴に閉じるなんて、常軌を逸した行為にほかなりません。
レコードプレーヤーにたとえると、よくわかります。

ハードディスクのデータを読み込むヘッドを収納し、安全な状態でPCを終了させるシャットダウンに対して、レコードに針をのせたまま停止させるスリープですから、後者はあきらかにレコードを傷付けます😵
そんな状態でノートパソコンをバン!と閉じれば、ハードディスクのヘッドが記憶装置を傷付けるコトは明白。
ドラマや映画で、登場人物の焦りや不安、恐怖などを演出するために、そんなシーンを演出するのでしょうが、これまで何千台ものコンピュータを修理した僕としては、許せないシチュエーションでしかありません。
40年以上前のコトです。
コンピュータのエンジニアとして活躍していた僕は、アメリカのシリコンバレーを訪れました。
そして、開発されたばかりのラップトップPC(オズボーン1といいます)の操作を体験しました。
確かに膝の上(=ラップトップ)にのせるコトは可能なサイズですが、重さは11キロもあって、数分の作業で膝が痛くなる(…というか骨がきしむ)PCでした。
まだLEDは開発されていませんでしたから、小さなカソード・レイ・チューブ(=CRT/5インチ)が本体に組み込まれ、キーボードが本体の蓋になる構造でした。※上の画像⬆️はそのオズボーン1です
そしてその値段は、仰天価格の1,975ドル。
当時の1ドルが240円前後でしたから、約50万円です。
そのころ大人気だったワープロソフト WordStar や表計算ソフト SuperCalc など、約1,500ドル相当のソフトウェアが同梱されており、ビジネスマンにとっては、とんでもなく高いが他と比べれば驚異的に安い…というインパクトを与えた衝撃的な商品でした。
そして、この記念すべき一歩が、世界中のモバイル端末を誕生させるキッカケとなったんです。
PCは、大切に扱いましょう。


