ひかりあめの暢弘です。
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疾患や症状について、
あなたはどんな認識を持たれていますか。
この問い掛けは、かつて月例で開催していた、
ひかりあめの健康教室で、毎回お尋ねしたことです。
まず、火傷と頭痛について、
これらを、どんなカテゴリーで分類しているかを自問すると、
自分たちが、いかに西洋医学や対症療法に浸っているかを、
知ることができます。
火傷は傷の大きさにもよるけれど、
これは病気じゃないよね。
頭痛は、何かの病気の前触れじゃないかな。
病院に行ける時間的な余裕があるなら、行っておきたいなあ。
おそらく、こんな見解が相場でしょう。
もちろん、間違っているとは申しませんが、
この発想は、大切なことを見落としています。
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火傷を体験していない、例えば幼い子供は、
当然ですが、火傷の痛みを知りません。
ですから、興味の赴くままに、
煮え滾る湯に手を突っ込めば、当然火傷をします。
火傷という症状を通じて、
皮膚の燃えるような痛さを知り、
もう、二度と熱湯に手を触れることは無くなります。
最も大切なことは、
熱湯は危険だということを学ぶことであり、
火傷の治療は、その結果を処置する方法論でしかありません。
頭痛も同じです。
以前、那覇市内のクリニックで、
フラワーレメディ外来を担当していた際、
80代の女性から、こんな質問を受けました。
わたしは冬になると頭痛が酷くなるんです。
特に寒い日の朝、
外出しようとすると、頭が割れるように痛みます。
病気なんでしょうか。
この問に対して僕は、正常ですよと応えました。
寒い外気に触れたことで、頭部の血流が影響を受け、
血管近くの敏感な神経細胞に信号を出しただけだからです。
これは、いたって正常な生態反応です。
もうひとつ加えるなら、それは、
外は寒いから、もう一枚服を着たほうがいいよという、
身体からのメッセージでもあります。
それなのに彼女は、
頭痛薬を飲んで外出していました。
身体に良い筈がありません。
病気でもない正常な生態反応を、
病気かもしれないと心配し、
そして、身体からの貴重なアドバイスを無視したという、
二重の問題を抱えたのです。
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火傷も頭痛も、
あなたの身体が、
身体を張ってあなたに伝えようとする、
大切なメッセージです。
症状の全てが、そうでしょう。
辛い症状を緩和したい気持ちは判りますが、
そのような大切なメッセージを、
現代医学や薬学の力で、消失させてしまって、
果たして良いのでしょうか。