所有するより大切なこと

絵本作家のモーリス・センダックは、
興味深い言葉を遺しています。

 人の一生には
 全てを所有するよりも
 大切な何かがある

※かいじゅうたちのいるところ モーリス・センダック

この言葉を、自分の身体で証明した大富豪がいました。
資産58億ドルの石油王、マーヴィン・デイヴィスです。

ご想像の通り、彼の自宅は宮殿のようです。

そんな彼の邸宅の特徴は、トイレに至るまで、
すべてのドアというドアに豪華な装飾が施され、

同時に、通常の二倍以上の幅を有すため、
さらなる豪華さを醸し出していると言います。

ですが、その豪華絢爛さは、そこの主にとっては、
無くてはならぬものでした。

彼の体重は180キロを超え、
あまりに身体が大きいので、

通常のドアはおろか、少々大き目のドアでは、
通り抜けることができないのです。

途方もない資産家で、
世界中の何もかもを、手に入れられる財を持ちながら、

尋常では無い太り方のため、

人の手を借りなければ、
トイレにさえ行くこともできないのです。

彼と一緒に食事をした人によれば、
ステーキやロブスター、キャビアなどを、
次々と平らげてゆく彼は、なぜかいつも上の空で、

言い知れぬ悩みを抱えており、
不幸せそうだったと言います。

全てを手にした男が、不幸そうだというのは、
複雑な気持ちを感じずにはいられません。

ここで、この石油王と、
パキスタンのフンザや、戦前の沖縄の高齢者との、
劇的な違いを比較する必要がありそうです。

彼らは痩せていて、身体は軽く、幸福そうです。
弾むような足取りで歩き、快活に話します。

食事には時間を掛け、
手に入れた食べ物に、感謝を忘れません。

けっして食べ過ぎることはなく、
それで充分に満足します。

よく笑い、冗談を言い、
その目は、喜びと心の平和で輝いています。

物質的な所有は少ないものの、
必要以上に財産を貯め込もうとせず、

むしろ、自分の物を他者を分け合い、与え合います。

彼らの文化では、尊敬されるのは富を得たものでなく、
人への愛情と知恵の豊かさが重要なのです。

どれだけ財産があるかではなく、
どれだけ他者に分け与えられるかです。

この石油王は、現代の社会のとてつも無く大きな歪みを、

自身の体で体現していると言っても、
過言ではありません。

買える余裕があれば、幾らでも買い、
食べたければ、幾らでも食べる、
つまり大量消費を良しとする、そんな社会の歪みです。

物事を長期的に捉えず、短期的な快楽を求め、

その結果としての悲惨な結末を心身に残す愚行を、
この社会は、いつまで繰り返すのでしょうか。

全てを所有するより、大切な何かとは、
火を見るより、明らかです。

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