ゆったりウォーキングのもたらす驚くべき効用とは/脊椎動物は優雅に歩くことで健康を維持できるようになっている

ひかりあめの暢弘です。
当ブログにご訪問頂き、有難うございます。

僕は毎朝、「ゆったりウォーキング」を楽しんでいます。
歩き始めて、わずか20歩ほどで、
脊椎の弛緩を、じんわりと体感できます。

ウォーキング全行程でも、10分前後ですから、
時間的な負担も全くありません。

有意義な一日のはじまりは、
この習慣なくしては語れないほどです。

そして、僕の生業である調和療法の治療においても、
多くの利用者様に向けた共通のアドバイスの一つが
この「ゆったりウォーキング」の励行です。

歩く、ただそれだけ!のことでありながら、

身体だけに及ばず、メンタル面にも多くの効用が期待できる、
そんな「ゆったりウォーキング」について、

今日は詳しくご紹介させて頂きますね。

マスコミの勧めるウォーキングの落とし穴

健康診断を受診するたびに、
運動不足を指摘される方も多いと思います。

また、運動=体重調整(ダイエット)と、
関連付ける人も、おそらく少なくないでしょう。

実際、カロリー消費という観点から言えば、
殆どの運動メニューには、そうした恩恵があるようです。

そんな中で、調和療法家の僕が、
自信をもってお勧めする「ゆったりウォーキング」と、

似て非なるものが、マスコミの競って勧める、
ウォーキング・ダイエットの数々です。

彼らの勧めるウォーキング・ダイエットに共通しているのは、

呼吸法や運動時間、歩幅や姿勢、
ウォーキング・シューズの選び方など、

カロリー消費を効率的に行うための、
テクニックばかりが目立つことです。

ですが、カロリー消費を効率的に行おうとする意識は、

どうしても「頑張らねば!」的なモードに
自身をシフトさせてしまうため、
ある弊害を必ず伴ってしまいます。

それは、交感神経を高ぶらせてしまうということです。

確かに、そうしたテクニックを活用すれば、
痩身減量効果は期待できますが、

交感神経を高ぶらせてしまうため、
メンタルにとってはリスクとなる場合も少なくありません。

野良犬や野良猫を見習ってみる

都市部においても、
野生化した犬や猫を見かけるものですが、

彼らのゆったりした歩行動作に観る、
しなやかなで優雅な背骨の動きは、

まさに芸術の域であると言っても過言ではありません。

同じ脊椎動物である人間は、
ダイエットのために運動しますが、

野良犬や野良猫には、そんな目的はありません。

そこにあるものは、身体の恒常性として本能的に備わった、
脊椎の柔軟さを維持しようとする動きだけです。

人間の脊椎は、腰椎5つ、胸椎12、頸椎7つの
合計24の椎体で構成されており、

一つ一つの椎体は形状こそ様々ですが、それぞれは堅い骨です。

椎体と椎体の間に特殊の層があるとはいえ、
24の堅い骨がまるで魔法のロープのように、

曲がったり、ひねったりすることを可能にしているのですが、

脊椎全体の自由度が高さが、
椎体の内部を干満する脳脊髄液の流れの良し悪しに、
関わっていることを知る人は少ないようです。

身体を流れる3大体液と言えば、

栄養や酸素を身体の隅々にまで届け、細胞の原料ともなる血液
老廃物や異物を回収するリンパ液
脊椎内部を流れ、頭蓋骨まで達する脳脊髄液

…のことですが、

頭蓋骨の中にあって、眼球を支える蝶形骨と、
脊椎下端の仙骨(お尻にある脊椎の末端)がポンプ役を果たし、

脳脊髄液は脊髄内部を干満しながら、
自律神経の安定化を通して、
臓器や神経系のコントロールをしているため、

脊椎が弛緩されていなければ(自由度が高くなければ)
脳脊髄液は滞ってしまいます。

そうしたことを、本能的に知る野良犬や野良猫は、
背骨をしなやかにくねらせながら、
ゆったりとした歩行を怠らないのですが、

人間はと言えば、座りっぱなしだったり、
反対に立ちっぱなしだったりして、

背骨の可動域を小さくしてしまいがちになり、
その結果、自律神経系の諸問題と決別できずにいるのです。

肩と腰のラインの不思議

手ぶらで歩いている状態を想像してみて下さい。

僕たちの骨格は、その構造上、
右足が前に出るタイミングで、
自然と左手が前に振り動かされますね。

このとき、肩のラインと腰のラインは、
互い違いに動くようになっていますが、

その中央を貫通するように存在する背骨は、
手ぶらで歩くことで無理なくツイストされます。

ですから、歩けば歩くほど、
背骨のツイスト動作が繰り返され、

それによって脊椎が弛緩されるようになっているのです。

ところが人間は、荷物を持つなどの理由から、
せっかくの歩く好機に恵まれても、

荷物のせいで肩のラインが動かないため、
背骨上部に対する充分なツイスト動作が起こりません。

もしくは、ダイエット・テクニックにこだわって、
最大歩幅で懸命に歩いたりすれば、

交感神経が優位になってしまい、
背骨はツイストしているのに緊張したり、

スポーツ・ジムなどでウォーキング・マシンを利用すれば、
逆走するベルトから落ちぬように身体が緊張し、
求めるべき弛緩効果は、全くないのです。

何も持たずに手ぶらで、ゆったりと歩いているときのみ、
僕たち人間は背骨を弛緩させることができ、
※荷物を持ちたいときはリュックサックを活用します

その結果、自律神経の正常化を通して、
呼吸や心拍数なども安定するのです。

まとまった運動の後は特にゆっくり歩く

普段はしない運動や、草刈りや大掃除など、
まとまった作業をした後は、

特に意識してゆったり歩くことで、
僕たちはその恩恵を得ることができます。

人間は、ゆったりと歩くことで、
もし身体に違和感があれば、
それがどこかを特定できる感覚を有しており、

さらにその部位に、意識を向けながら歩くことで、
言い替えるなら、脊椎の弛緩を通して、脳にフォーカスさせることで、
患部を癒やすことまでできるようになっています。

これは超能力などではなく、
そうした部位に意識を向けることで、
血液やリンパの流れに優先順位がつくためです。

このように、動物の持つ自己治癒のメカニズムは、
意識をきっかけとして発動するのですが、

この仕組みを活かした、ヨガや太極拳と関わる皆さんは、
こうした身体の不思議を、
日常的に体感されているのではないでしょうか。

ウォーキングも量より質へ

最近では、スマートフォンに内蔵された、
加速度センサーを使った万歩計アプリで、
日々の運動量を把握しようとする人も多いようです。

ですが、今回の僕の記事を読んだあなたなら、
万歩計のノルマをクリアできたとしても、

その歩行が手ぶらで、ゆったりしていなければ、
健康作りとは縁遠いという事実を、理解されたことでしょう。

一日、たった10分の「ゆったりウォーキング」は、
脊椎を弛緩して自律神経を正常化させるだけでなく、

脊椎のツイスト動作を通して、
背骨周辺の筋力も高まり、
ふくらはぎの弛緩も促進させますので、

リンパ液のポンプ役でもあるそれらが活性化すれば、
老廃物のデトックス効果が高まり、
浮腫みの解消にも繋がります。

これに加えて、毎日の食事が野菜中心となれば、
血流も劇的に改善されますので、

玄米菜食とゆったりウォーキングの励行は、
身体の3大体液、すべてを正常化させることが可能なのです。

また、そうは言っても、天候不順などで、
ウォーキングに出られないときもあるでしょう。

そんなときは、イス(スツールがお勧めです)に着座したまま、
5分間ほど腕振りをしてみましょう。
※ウォーキングと同じスタイルの腕振りです

交感神経と関係の深い、肩甲骨周辺の椎体が、
着座したままの、ゆったりとした腕振りだけで、
きっちり弛緩してくれます。

着座することで、坐骨が固定されるため、
上半身の脊椎が集中的に弛緩されるからです。

また、ウォーキングする時間帯は、朝が最良なのですが、
まずは、無理なく捻出できる時間帯を使って、

「ゆったりウォーキング」を楽しんでみて下さいね。