花療法とその背景【第3話】

今回の連載の初日に、

調合ボトルのことを、
ドース(服用)ボトルとか、
トリートメント(治療)ボトルとか呼ぶと紹介しましたが、

フラワーエッセンス摂取に関する二つ目の謎は、
この調合ボトルについてです。

最近では、3週間分のエッセンスを、
調合ボトルにブレンドして常備する事が主流です。
※ひかりあめでは、6週間分を標準としています

この療法に携わる様々な団体が、
色々なサイズの調合ボトルを用意していますが、

最も多い使われ方は、
30mlの遮光ガラス製スポイト付きボトルに、
3週間分のエッセンスを調合し、

一回4~6滴を、
一日4回以上摂取するように勧めています。

スポイトの手で摘む部分は、
多くは天然ゴムが使用されています。

ひかりあめで使用する調合ボトルも、
遮光ガラス製ですが、

3週間仕様のボトルは10mlであり、
標準となる6週間仕様でも20mlですので、
これらの例と比べると、少々小型のボトルです。

これは、亜熱帯の沖縄でも、
エッセンスの保存性を高めるための工夫ですが、
こちらに関する詳細は、拙著に委ねます。

こうした、フラワーレメディの調合ボトルについて、
文献を探っていくと、面白いコトが解ります。

少なくとも、12種のレメディが完成した1932年当時には、
今の形では無かったコトがわかるのです。

引用する文献は、
彼が本療法の使用方法を伝えるために作った
最初の冊子「トゥエルブヒーラーズ」です。

この本は、1932年秋に執筆され、
翌年の年明けに出版されました。

One drop alone of this is sufficient
to make potent an eight ounce bottle of water,

from which doses may be taken
by the tea-spoonful as required.

こうして作ったレメディ1滴を、
水の入った8オンスの薬剤瓶に入れるだけで、
瓶の水に薬効を持たせることができます。

この薬剤瓶から、ティースプーンで必要なだけ
服用して構いません。

オンスというサイズは、
英国独特の単位ですが、

重さを表す場合なら2種類存在し、
それとは別に、容量を表すオンスも2種類存在します。

重量を表す常用オンスと呼ばれる単位は、
1オンスが28.3495gですが、

宝石や貴金属に用いるトロイオンスなら、
1オンスは31.1035gに相当します。

また、容量を測るために用いる液量オンスは、
fluid ounceと記述しますが、

アメリカ式なら29.573mlであり、
英国式なら28.412mlとなります。

エドワード・バッチの記述を見る限りでは、
重さの単位である常用オンスのようですから、

8オンスの薬剤びんとは、226.796g仕様となります。

比重1の水であれば、同量の容積ですので、
近年使用されるモノと比べると、
かなり大きなボトルだったことが解ります。

また、薬剤瓶ですので、
ある程度の密閉性は期待できたはずですが、
持ち歩くには、厳しいサイズだったでしょう。

ところで、

この英文だけを見ると解りませんが、
この時点では、調合ボトルという発想が、
まだ、ありませんでした。

近年では、製薬したレメディ(マザー・ティンクチャ)を、
まず、保存用(ストック)濃度に希釈しますが、

これが、市販の状態であり、
マザーティンクチャを数百倍に希釈したモノです。

これをストックボトルと称します。

その後、ここから2滴ずつを調合し、
ブレンドされたレメディを
携帯できるようにしたモノが調合ボトルですが、

この冊子で紹介している服用スタイルは、
実は、このストック段階のエッセンスのようなのです。

つまり、この英文に示された
「こうして作ったレメディ1滴」とは、
製薬し立てのマザーティンクチャを指します。

ですから、かなりエネルギー強度の高い一滴なのです。

ちなみに、本家と名乗るネルソン社のストック濃度は、
100000倍に希釈しており、
これは、調合ボトル並みのポテンシィです。

つまり、これをストックのつもりで調合してしまうと、
かなり濃度が薄くなることを意味します。

この冊子は、

レメディの種類増加に合わせ、
言い換えるなら、フラワーレメディの進化に合わせて、

エドワード・バッチ自身の手で、
このあと、3度改訂されましたが、

同年の秋、4種のレメディが追加されたため、
新たな版が登場します。

すると、こちらの冊子には、
調合ボトルが登場するのです。

→明日に続く

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